真夜中の行進、慢心と反省

アクティビティ
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 ザウルスウォーキング中編です。前編を読んでくれた方、ありがとうございました。

 今回紹介する行程は時間帯でいうと夜7時から翌朝2時くらいの行程です。そう、真っ暗です。前編のような美しい写真を期待してくれた方、ご期待に添えず申し訳ありません。暗闇でそれなりのペースで歩きながらスマホできれいな写真を撮るのは不可能です…

 さあ今回のルートは画像の赤線、越前大野から越美北線に沿って山間を福井方面へ戻ります。さらには山を登り永平寺を抜けて永平寺口のあたりまで。

第二エイド~第三エイド(市波ふれあい会館、64km地点)

 所要時間はぴったり3時間ほど。時速6kmでラップタイムもぴったり1km10分です。山間の国道を進むため分かれ道も少なく迷う心配も少ない、歩きやすい楽なコースでした。第二エイドで充実した休憩がとれたのに加え、本格的に暗くなり、涼しくもなりペースが上がります。環境面と体調面の双方で不安なくすいすい歩けてこの区間が一番快適でした。

 ときおり道行く車の中から「なんだこいつらは…?」な顔でのぞき込まれたり、横に車が止まって直接聞かれることも。地元住民との突発交流イベントもあるあるですね。「福井県で115km歩くイベントです。いま50kmくらいです」というと皆さん目を丸くされて「やば…がんばってください(苦笑)」と返してくれます。

 写真はちとピンボケですが、コース脇にはそこそこの量の雪が残っていました。数日前までしっかり雪が降っていたのを実感します。国道158号線を順調に進むはいいものの、冷えが一層強まるのを感じました。特に耳が冷たくて、次からはイヤーマフも必要だなと道中反省していたのでした。

 小和清水町から第三エイドのある市波町に入っていく国道158号線の1kmくらいはあろう長いトンネル。小和清水奈良瀬トンネルというそうです。明るくしっかりした歩道がありますが、こんな長いトンネルを歩く経験はなかったので、音が反響する感じがしばらく続いて気持ちが悪かったです。途中で災害起きたらどっちに走ろうとか考えていました(笑)

 トンネルを抜けて町へ降ります。第三エイドは時間的にも静まりかえった町の中にある市民会館、音に敏感な周辺住民がいるため騒がない旨の張り紙が貼ってありました。

 エイド食はクロワッサン×2とインスタントスープ。なにより暖かい屋内で靴を脱いで足を伸ばせるのがありがたいですね。トイレもきれいですし。温まって動きたくなくなる…なんてことはない自分のストイックさに感心します。

第三エイド~第四エイド(⼭諏⽣活改善センター、77km地点)

 永平寺に向かう山上りと山下りです。所要時間はおよそ3時間弱で時速4.6km、ラップタイムは1kmあたり13分くらいです。この区間の距離は大したことないですが、今大会ルート内でも最大の獲得標高区間なのであまり気にせずともよいでしょう。唯一経験した小豆島一周ウォーキングが結構な獲得標高になるのと、ここまで大した登りもなかったのでコースをなめていましたね。

 さて話は実況に戻ります。この区間はじまってまもなく登りが始まります。私は上りが得意な自覚があったのでぐいぐいといきました。また前区間で耳が冷たかったのでネックウォーマを頭からかぶって挑んだのですが、逆に頭が汗だくになってしまいました。これが後ほど汗冷えの原因になります。いらんことするんじゃなかった。。。

 ノンストップで300mほど登り切ったところでさきほどとは打って変わって真っ暗なトンネル。私はワクワクしますが、女性一人は危ないなと考えていました。とはいえこの手の大会には女性の一人参加もそこそこいらっしゃって、皆さんとてもたくましいです(謎の上から目線)。

 そしてこのトンネルを抜けると下りに差し掛かります。このあたりの気温表示は3℃と出ていました。日中との温度差は25℃くらいでしょうか。この気温差にどう対応するかも大切なポイントです。

 しばらく下ると永平寺エリアに差し掛かりました。参道がきれいに整備されていたので明るい時間帯だとそこそこ人がいるのでしょう。次の写真はボケボケ永平寺。民家もあるところで真夜中にフラッシュは流石にNG、写真用の明かりのライトも自身のヘッドライトくらいしか頼れないのです。

 このあたりで発汗と疲れからか甘い炭酸飲料が飲みたくなり、永平寺付近の自販機でレモンスカッシュ(500ml)を購入。私は初挑戦の際、道中で缶ジュースを買ったはいいものの空き缶をなかなか捨てられず後悔した記憶がありました。缶にしないのは成長を感じたのですが、500mlは多かったですね。がぶ飲みした後下りで身体が冷えて動かなくなりました。身体の調子が戻るまでペースも落としてのんびり旅です。

 しかし次第に風もでてきて一層身体が冷えるのでウインドブレーカをここで着用します。するとほどなくして効果を感じて、ペースが回復していきます。またここで前にいた他の参加者に追いついたため、無駄に競ってしまいました。

 第四エイドはこちらも小さな市民会館でした。エイド食は梅入り卵がゆ。身体が温まりおいしいです。靴下を履き替えてすっきり。これ以降のエイドは屋外なので、仮眠であったり暖かい屋内で足を伸ばせたりするのはラストチャンスでした。ストレッチを続けるものの、あまり回復する気配のないままエイドを後にするのでした(不穏な空気)。

 最後に、この区間は個人的に最も反省するべき区間でした。長距離、長時間のレースではいきあたりばったりなアドベンチャー的な側面も楽しいですが、身体面・精神面では常に先を見越しつつ淡々と刻むのが理想です。難易度の高いコースというのはこれをキープするのが難しいです。これまでに述べたように私自身の浅慮な試みと驕り、また勾配のあるコースと気温差による汗冷えと疲労蓄積、他参加者との接触によるペース乱しなど複数要因により後に苦戦する要因をつくってしまいました。

次は後編、いよいよゴールが近づきます。

読んでくれてありがとうございました。

よーく

今回紹介したルートマップはCHYLIMさん公式HPよりお借りしました。

https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d2694.7266708857414!2d140.62970589572285!3d35.968810140798!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x602255996c6b2ecf%3A0x85605a5cdf5f7178!2z6bm_5bO256We5a6u!5e1!3m2!1sja!2sjp!4v1739499800607!5m2!1sja!2sjp

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